woodford-folk-festival-elders

ブリスベンから行く真夏の年越しフェスティバルの見どころを一挙公開!

南半球に位置するオーストラリアでは、クリスマスや新年を真夏に迎えるので、冬の日本の過ごし方とは少し違ってきます。ビーチで海水浴、屋外バーベキュー、大自然の中でキャンプなど、アウトドアで過ごすことが多いのが特徴。

年末年始をオーストラリアで過ごすなら、必ずチェックしておきたい年越しイベントがWoodford Folk Festival(ウッドフォードフォークフェスティバル)。毎年12月27日から1月1日まで、6昼夜に渡って繰り広げられる、音楽と芸術・文化のフェスティバルです。

Woodford Folk Festivalが、

  • Family Friendly」家族みんなが、安心して楽しめる。
  • Something for Everyone」1歳から100歳まで、誰もが楽しめるものが見つかるプログラム。
  • Green and Clean」主催者とフェスティバル参加者が、共に環境問題に真剣に取り組んでいる。

などと言われる秘密や、6日間のフェスティバルの見どころを一挙にご紹介します。

クイーンズランド州最大規模の野外イベント

wood-ford-folk-festival

Amphitheatre l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

毎年約13万人を動員し、2,2000組以上の出演者がステージを盛り上げます。2019/20年は、大小25のステージで、約1,600のプログラムが開催されました。会場の広さで言うと、東京ディスニーランドとディズニーシーを合わせた広さの約2倍。国際的に認知度が高いのも頷けますね。

フェスティバルの歴史は深く、2019年は34回目、現在のWoodford(ウッドフォード)の町に会場を移してからは27回目を数えます。会場となる町は、クイーンズランド州都ブリスベン国際空港から北へ約70km、車で約1時間の距離に位置し、人口は3,500人ほど。一昔前のオーストラリアの景色が残っている町の様子も見ることができます。

音楽フェスの枠を超えたプログラム内容

woodford-folk-festival

Jaw-Dropping Circus Show and Spectacular Ceremony l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

私たち人類が住める唯一無二の天体、地球。そこに住む「Folk(フォーク)」つまり、人々・民族が国境を越えて繋がり、コミュニティ、文化、伝統を創りだし次世代へと繋げていく。それらを、物語や音楽セレモニーなどで表現し、ともに祝う祭典がWoodford Folk Festivalです。

世界中から集まったパフォーマーたちが演出する多彩なプログラムは、小さな子どもから年配の方まで、幅広い年代の人が楽しめる充実した内容。コンサート、ダンス、劇、サーカス、コメディ、環境や教育をテーマとした講演、アート&クラフト教室、世界各国のダンスやヨガクラスなど、挙げたらキリがありません。

フェスティバルを象徴する壮大な演出は、実際に見てライブで体感したいハイライトの一つ。開幕と閉幕を祝うセレモニー、チベット僧侶たちのお経とともに迎える初日の出、高さ4メートルにも及ぶ竹と紙で造られた12体の人形「The Elders(ザ・エルダーズ)」、幻想的な夜のランタンパレードなど、桁違いのスケールをお楽しみください。

Sunrise Ceremony and Three Minute Silence l Photo by Yumi

大晦日夜に行われる3分間の静寂と祈りのイベント、および閉幕式のイベントもハイライトの一つですが、2019年後半から、全国各地で相次いで発生している大規模な山火事を考慮し、火を使用せずに行われましたが、被災地や、そこで懸命に生きる方々へ思いを馳せ会場全体が一体となった素晴らしい時間となりました。

忘れてならないのは、次に紹介するChildren’s Festival(チルドレンズ フェスティバル)会場。小さな子どもたちの姿も多く、家族連れ3世代が、共に安心して楽しめます。

充実のキッズ向けステージ&ワークショップ

woodford-folk-festival-childrens -festival

Woodford Children’s Festival l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

1歳児から小中学生までが楽しめるアクティビティで埋め尽くされるChildren’s Festivalは、キッズたちが魔法にかかってしまうステキな空間。と同時に、子どもを安心して遊ばせている間、大人たちがほっと息を抜ける休息の場にもなっています。中には、魔法にかかり夢中になって遊ぶ大人たちの姿もアチコチに。

8つのテント会場では、ライブコンサート、ストーリー、アート&クラフト、フェイスペインティングなどのほか、ファミリーヨガ、ヒップホップ・ブレイクダンス教室、ドラマゲーム、サーカススキルを学べるサーカステントなど、元気いっぱいの子どもたちを満足させる、身体を動かすアクティビティもあり、とても充実した内容。

工場で発生する副産物を活用した工作、ナチュラル建築ワークショップ、竹を使った工作など、再生可能な未来を考えるアクティビティも豊富。じっくりとプロジェクトに取り組む真剣な姿、集中力には目を見張るものがあります。

美味しい香りがただよってくるキッズカフェは、お腹を空かせたキッズも、疲れを取りたいパパ・ママ・祖父母たちも満足させてくれるオアシスです。そして、メイン会場内を子どもたちがライブ音楽と行進する、キッズパレードのチェックをお忘れなく!

カラダ、ココロ、マインドと向き合う

woodford-folk-festival-yoga

Start the day with yoga l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

ゆく年を振り返り、くる年を迎える準備をする時間でもある年末年始。賑やかなお祭りの中で、ゆっくりと自分の内面と向き合い、人と大地との繋がりを感じられるスペースがたくさん用意されています。ヨガクラス、太極拳、心身の健康をテーマとしたトーク、瞑想ワークショップ、古代マントラ(真言)詠唱など。

フェスティバル常連の方たちから届く多くの声、「ここは、休養、リセット、そしてリチャージする場」。カラダ、ココロ、マインドの健康と向き合う、リトリートのような一面もお楽しみください。

フェスティバルの隠れた見どころ

  • ストリートでフェス飯&ショッピング

woodford-folk-festival

Delicious “Fes-meshi” l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

フェスティバルの楽しみの一つが、フェス飯ですよね。ストリートを歩けば、あちこちから漂ってくる美味しい香り。特徴は、多国籍な食事のチョイスと、ベジタリアンやヴィーガンオプションが豊富に揃っていることです。

甘党派には、アイスクリーム、オーガニックドーナッツにオーガニックホットチョコ。日本の味が恋しくなったら、大人気の日本食レストランへ。レベルの高いストリートフードが一堂に会する、Woodfordグルメを味わって下さい。

woodford-folk-festival

Enjoy talented street performers l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

ストリートを埋め尽くすのはフードだけではありません。環境やオーガニックにこだわった世界各国の雑貨や洋服、アクセアリー、楽器店など。美味しいフードを楽しみながら、お買い物、パレード、陽気なストリートパフォーマーとの交流を楽しむのも押さえておきたいポイント。

それから、フェスティバル会場内の飲食店から出るすべての使い捨て食器は、土に還る素材を使っています。食事の後は、緑色の「Compost(コンポスト)」のゴミ箱に捨ててくださいね。
再利用可能なコップは、返却所に戻してください。敷地内で浄水処理されたリサイクル水と、環境を壊さないエコ洗剤を使って洗浄され、再利用されます。2016年から採用されたこの取り組みで、年間約270,000個の使い捨てコップを削減することに成功しました。

  • 初登場のLake Gkula

woodford-folk-festival-lake-gkula

Lake Gkula(グーラ湖)l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

2019年12月に初披露された人工湖「Lake Gkula(グーラ湖)」は、フェスティバルの新たな人気スポットとなりました。その特徴は、国内最大のレクリエーション兼自然保護のための湖(1.5エーカー)で、自然濾過システムを採用していること。また、400種以上の在来淡水魚と、4,000種の植物などを観察することができます。

これらの生態系を守るために、全て自然素材で作られており、そこで泳ぐ私たちも、化学物質を使用していない、ノンケミカルの日焼け止めや化粧品のみの使用が認められています。同様の理由で、今回はチケット種別による遊泳対象者や人数に制限が設けられました。

  • クリエイティブなワークショップが並ぶArtisan Alley

woodford-folk-festival-artisan-ally

Be creative in Artisan Alley! l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

アートや想像力を使って、何かを創りたい人にお勧めするのは「Artisan Alley(アーティサン・アリー)」。粘土細工からペインティング、裁縫、マガジンコラージュ、シルバーアクセサリー制作などを体験できます。無料で参加できるものも多くありますが、人気の有料ワークショップは予約が必要です。

  • リラックススペース

woodford-folk-festival

Chill Hill and Dja-Mandji l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

広大な緑の森の会場の中には、Chill Hill(チル・ヒル)のハンモック、読書スポット、のんびりピクニックが出来るスペースもたくさん用意されているので、お気に入りのリラックスエリアを見つけてくださいね。

まるで竹のシャボン玉のようなドーム型の「Dja-Mandji(ジャ・マンジ)」は、ティーンエージャーたちが集える場として、2019年に初登場。先住民ジンバラ族の言葉で「友だちの場所」という通り、いつ見ても子どもたちが楽しんでいる姿や、寝転がって寛いでいる姿がありました。

Woodfordiaという土地と先住民

woodford-folk-festival_Indigenous culture

Traditional Aboriginal Dancing l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

20年以上かけて継続的な植林活動が行われている、フェスティバル会場Woodfordia(ウッドフォーディア)。現在では、120,000以上の木々や植物によって森が再生され、蝶や野生動物が集まるオアシスとなっています。1990年代後半から始まった森の再生活動は、同会場で5月に開催されるプランティングフェスティバルの先駆けでもあります。

ここWoodfordの土地を古くから守ってきた先住民ジンバラ族。彼らに敬意を払い繋がりを守ることは、この土地を訪れる私たちにとっても非常に大切なこと。

今回のフェス期間中は、アボリジナルの女性たちによる薬草、伝統的な煙を使った儀式で一日が始まり、4つの先住民族言語を学べるワークショップなどが開催されました。アボリジナルの人々から直接学ぶ、長く守り伝えられてきた伝統や叡智、天地創造の神話「ドリーム・タイム」など、ここでしか出来ない貴重な体験をTalking Circle(トーキングサークル)会場でお楽しみください。

フェスティバルを支える陰の力・ボランティア

woodford-folk-festival

Woodford Volunteers l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

巨大な6日間のフェスティバルを創りだし、スムーズな運営を舞台裏で支えているのは、ボランティアパワーと彼らのフェスティバル愛。フェスティバル開催前の約3週間、設営・準備に関わるビルドボランティアと、フェスティバル期間中に働くフェスティバルボランティア。その数なんと約2,700人!

何を隠そう、私も3年連続ボランティアで参加しています。働く仲間たちのバックグラウンドは、学生からシングル親、孫のいる世代の方まで様々。学びや出会いと刺激にあふれた、何ものにも代え難い体験をすることが出来ました。18歳以上なら誰でも参加でき、6日間の入場チケットをもらえるので、興味がある方はぜひ一度参加してみてはいかがですか。ボランティアについてはこちら

さまざまな滞在・宿泊のかたち

  • イベントを最大に楽しむならキャンプ

Camping site

近隣キャンパーとおしゃべりをしたり、自然の中にどっぷり浸かって非日常を楽しむ。サイトにはトイレ・シャワー施設があり、ボランティアによって綺麗に保たれており、ジェネラルストアではコーヒー、軽食、スナック、氷などを販売しています。

  • キャンプ道具が無い方でも安心

Tent City and Gramping Village

会場隣接「Tent City(テントシティ)」の設営済みテントを借りることができます。また、アップグレードしたい方向けに、Glamping Village (pitch luxury campingさん提供)のオプションも。グランピングとフェスティバルを同時に楽しむことが出来ます。

次回のフェスティバルは2020年12月27日開幕

woodford-folk-festival-street

Trojan Sea Unicorn l Photo by Woodford Folk Festival via flickr

今年2020年のウッドフォードフォークフェスティバルの開催期間は、12月27日から2021年1月1日。興味がある方は早速カレンダーにマークしておきましょう。

その他、チッケットやアクセス方法など詳細情報が掲載されているサイトはこちらです。
ウッドフォードフォークフェスティバル日本語公式ウェブサイト

今までに体感したことのない刺激や感動。一生の思い出に残る南半球での年越し。

Woodford Folk Festivalワールドに、一度足を踏み入れてみませんか。