Black-Bean-Indigenous-Bush-Tucker-Mossman-Gorge

先住民の食卓へようこそ、 太古から受け継がれたアボリジニの御馳走に出会う!

狩猟、釣り、採餌など、その土地のものだけを食べて暮らしていけるのだろうかと思ったことはありませんか? オーストラリア先住民のアボリジニの人々が昔から食べてきた動植物、ブッシュフードのエキスパートのKuku Yalanji Cultural Habitat Tours のリンク・ウォーカー氏とNyanda Cultural Toursのマドンナ・トムソン氏にとっては普段の生活の一部です。

ケアンズ&グレートバリアリーフ地域のクク・ヤランジ族出身のリンクさんとブリスベンのジャゲラ族出身のマドンナさんは、森、マングローブ、泥沼へ観光客を案内し、自分たちの土地で伝えられてきた知識と恵みを伝える仕事に従事しています。

これからご紹介する「母なる自然の24時間メニューのクイックガイド」で、サバイバルスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

1.マングローブ・ムール貝

場所:クイーンズランド州北部のマングローブ地帯で、一年中、特に大潮の後に見つかります。「マングローブ・クラム」と呼ばれることもあり、これらの貝はトーレス海峡にも生息しており、現地では「アクル」と呼ばれ、人の手のひらと同じくらいの大きさまで成長することもあります。

味:普通の貝のように、生だとややヌルヌルしていますが、焼くと香ばしく美味しくなります。

調理:貝が開くまで火で焼き、お好みに合わせて調味ください。

2.ペリウィンクル(マキガイ)

場所:小さい赤茶色のマキガイは、一年中マングローブの根本に巣を作るのを好みます。

味:イカが好きなら、同じ食感のペリウィンクルも好きでしょう。

調理:ローストまたは煮てから、ピンまたはスティックで殻から取り出して召し上がってください。

3.ダムセル・ナット(ビーチアーモンド)

場所:ビーチアーモンドの木(横に広がる枝と光沢のある濃い緑色の葉をもつ高い木)を見つけると、近くの地面にナッツが数多く落ちているはずです。このナッツは海に浮かぶので、海岸沿いのビーチを歩く時にもよく見つかります。トーレス海峡でもよく見られ、現地では「メケイ」と呼ばれています。

味:甘いアーモンドのよう。

調理:ナッツを割って外層の皮を剥がし、乾燥させると、中の種子を食べることができます。熟したものだと果肉を食べることもできます。

4.泥ガニとスナガニ

Sand Crab Indigenous Bush Tucker

Sand crab at Cooya Beach

場所:マッドクラブ(泥ガニ)の生息地はマングローブ、干潟、川、海岸線などです。サンドクラブ(スナガニ)は砂浜です。 沿岸に住むクク・ヤランジ族にとってマッドクラブは重要な伝統的食料源なのです。

味:いずれのカニも、蟹肉は甘く感じますが、獲った場所が川か海岸で味が異なります。

調理:殻ごとカニをローストまたは煮込むか、唐辛子酢を加えて焼くと、風味良く仕上がります。

5.ハイビスカスの花

Hibiscus Flower Indigenous Bush Tucker

場所:ハイビスカスは森林の周縁部や沿岸部の川に沿ってほぼ一年中花を咲かせます。熱帯性気候で繁殖する花で、クイーンズランド州の海岸沿いでよく見られます。

味:レタスのサラダに似ています!

調理:黄色い花を摘んで、サラダに入れたり、お湯を入れるとリラックス・ティーにもなります。

6.ブラックビーン

Black Bean Indigenous Bush Tucker

場所:ブラックビーンは、クイーンズランド州原産の植物で、熱帯雨林の海岸沿いやビーチに生息しています。 3月~5月に開花した後、大きな円柱形の黒いサヤのようになります。

味:中身を粉末にしてから水と混ぜると、お米と同じような味がします。

調理:食べる前に、豆を叩いたり、ローストしたり、流水に浸したりして、豆の中にある毒素を出さなければなりません。その後、水と混ぜて、薄いパンケーキに仕上げます。

7.ネイティブ・マルベリー(土着のクワの実)

場所:亜熱帯気候のクイーンズランド州南東部にある川沿いの地域に生息し、冬に小さな白い実をつけます。ジャゲラ族の女性がご褒美に子供たちにあげていた実としても知られています。

味:小さな実は、甘くて美味です。

調理:木からそのまま取って食べてみてください!

8.ウォンガイ・プラム

場所:オレンジ色がかった赤い食用の実がなるウォンガイの木は、トーレス海峡諸島の各地に分布しており、5月から6月にかけて実をつけます。

味:味わい、食感はナツメヤシに似ています。ウォンガイの実を口にすると、いつか必ずトーレス海峡に戻って来られる、という伝説があります。

調理:熟したものは、そのまま食べられますが、乾燥させるとさらに甘くなります。トーレス海峡の人々はウォンガイ・プラムを焼き料理に加えたりもします。

9.リリー・ピリー・ベリー

Lilly-pilly berry Indigenous bush tucker

場所:クイーンズランド州北部の熱帯雨林原産のリリー・ピリー・ベリーは、12月~2月にミニチュアサイズの洋ナシのような実をつけます。

味:小さいけれど、ツンとくる力強い味わいのあるこの赤とピンク色の果実には抗酸化作用のアミノ酸、ビタミンA、E、Cが含まれ、強力な免疫効果があります。

調理:凍らせた果実をサラダなどに加えたり、スムージーやマフィンにも最適です。

10.グビンジ(ビリーゴートプラム)

Gubjinge-Billy-goat-plum indigenous bush tucker

場所:オーストラリア原産のこのプラムは、熱帯気候の地域に生息しています。

味:少し苦いですが、スーパーフードとして知られており、1粒に平均2,907mgのビタミンCが含まれています。(オレンジ1個分はたった53mg!)

調理:そのまま食べるのが一般的ですが、ジャムにも適しています。

11.レモンマートル

場所:このオーストラリア原産の低木は、冷涼で湿った気候の地域に自生します。

味:レモンマートルの葉には、世界で最も強力で純度の高いシトラール(強いレモンの香りをもつ油性液体)が含まれています。その上、自然の抗ウイルス作用を持っています。

調理:生き生きとしたレモンの風味は、ローストチキン、キャセロール、チーズケーキなど、甘く風味のある料理に最適です。また、煮出したものは、炎症を抑えるお茶として、晴れ上がった指、爪先及び関節の治療に飲むことも出来ます。

ここでご紹介したことを実際にしてみたいと思いませんか。次にケアンズ&グレートバリアリーフ地域を訪れたら、ポートダグラスにあるマングローブ林や干潟で、リンクさんが案内する、クック・ヤランジ族の文化を体験できるKuku Yalanji Cultural Habitat Tour に参加してみてください。もう少し時間に余裕があるなら、数日かかるAdventure North Australiaもあります。地元のバマ族のガイドと一緒にデインツリーの熱帯雨林とクーヤ・ビーチを探検出来ます。さらに南では、マドンナさんが案内するブリスベン周辺のナッジ・ウォーター・ホールを訪れるブッシュタッカーツアーや、ニャンダ族の文化ツアーNyanda Aboriginal Cultural Toursも催行されています。

クイーンズランド州の先住民族体験の情報は、クイーンズランド州政府観光局のeBookをぜひチェックしてみてください。

伝統的なアボリジニまたはトレス海峡諸島の人々の料理を召しあがったことはある方は、ぜひ下のコメント欄にあなたの体験を投稿してください!